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2005年5月の5件の記事

女性のオルガスムへの誤解と思い込み

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女性のオルガスムについては、「イク? イカナイ? (1)」で、男性の射精・セックスの持続時間については「イク? イカナイ? (2)」で簡単に述べましたが、わたしの認識不足で、これらについて誤解をもっているひと、悩んでいるひと、困っているひとが、予想以上に多いことに気付き、ここで加筆します。

まず前提として、セックスはふたりで愉しむものであって、どちらか一方が努力しなければならないという概念は捨ててください
またセックスはコミュニケーションのひとつであって、キスや身体に触れ合うことなどのセクシャルコンタクトの延長線上にあるものにすぎないこと(生殖を目的とする場合を除く)を認識してください。

まずは、イケないことを悩んでいる女性、もしくはイカせられないことを自分の技術不足だと考えている男性へ。

女性にとって、オルガスムつまりイクという感覚は、非常にとらえにくいものです。またオルガスムを得られるかどうかには個人差があります。
アダルトビデオでは、女性は何度も声を上げてイキまくっているかもしれませんが、これをステレオタイプ(紋切型)的に「女性はこうでなくてはならないんだ」と思い込むのは、男女ともに危険です。
ですから、男性は女性をイカせることを義務感のように感じ、気負わないようにしましょう女性は「セックスは男性にイカせてもらうもの」という固定観念を捨て去りましょう
またセックスの快感はメンタル面(緊張などを含む)に大きく左右されるものですから、女性がイケないことが男性の技術不足だというのは誤りであると断言します。
そして、ふたりでどこに感じる部分(性感帯)があるかを愉しみながら探ってみましょう。女性は、快感を得られるポイントがあったら、素直に反応し、相手に伝えるようにしましょう。男女ともに、相手の呼吸を読み取って察知するように心がけて、セックスというコミュニケーションを大切に愉しみましょう

それから、これはセックスの持続時間とも関わるものですが、前戯や普段のセクシャルコンタクトを大切にしてください。
もちろん、前戯の最中に女性がオルガスムに達することもあるし、そうでなくても、精神的な満足は得られるはずです。

なお、これもアダルトビデオなどの影響ですが、「女性は底なしにイケる」というのは誤りです。たしかに男性の射精と比較すると、そのように見えるかもしれません。ですが、女性にも個人差やメンタル面や体力の問題で、限界がある場合もあります。
たとえば「女性は底なしにイケる」と信じきって、膣を過剰にいじくりまわしてしまったとします。膣内は非常にデリケートな粘膜でできていますから、傷ついたり、膣炎などの病気を引き起こしてしまうことすらあります。

そして、女性には演技でもイッタふりができるひともいることも事実です。ステレオタイプ的なイキ方の演技です。
男性の「女性をイカせなくてはならない」というプレッシャーを感じるとき、女性は「イカなくてはならない」というプレッシャーや思いやりなどから演技をする場合があります
女性の側から、「女性をイカせなくてはならない」というプレッシャーを男性に捨ててもらうように説きましょう。演技であったことを告白するか否かは、ふたりの信頼関係次第ですが、そういったことを率直に伝え合える関係であると素敵ですね。

そして、最後に。
オルガスムを得ることが、セックスの目的ですか? パートナーと話し合ってみてください。

次回は、男性の射精・セックスの持続時間についてお話したいと思います。

【関連記事】
「イク? イカナイ? (1)」
「イク? イカナイ? (2)」
「セックスの持続時間と男性の射精」
「ポリネシアンセックス(1)――方法」

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レイプ加害男性の心理

少々無謀である感も否めないが、レイプ加害男性もしくはレイプ願望をもつ男性の心理に迫ってみたいと思う。これは、DV(ドメスティック・バイオレンス)の加害者心理とも共通する点が多いだろう。

ちなみに私見では、「レイプ加害男性」と「レイプ願望をもつ男性」のあいだに大差はない。すでに行動に出たか否かの違いにすぎず、レイプ願望とは行動を後押しするものであり、たとえ心中に秘められたものであるとはいえ、その願望自体が、その男性を「レイプできる男性」たらしめていると考えている。

レイプ加害男性とレイプ願望をもつ男性――総称して「彼ら」とする――彼らは、後述するなんらかの原因によって、女性と対等に向き合えず、フェアな関係を構築できないがゆえ、暴力を行使したアンフェアな関係で自己を満足させようとする。
女性に対し、なんらかの劣等感を抱いていることが考えられる。

その劣等感の根底にあるもののひとつは、母親の大きな影――「インナーマザー」と仮称する――である。
インナーマザーは、誰しものなかにあるものだが、なぜ彼らのなかには、それほど肥大化したインナーマザーが存在するのか。

【仮説1】幼いころに母親から虐待を受けた可能性
母親から虐待(性的虐待も含む)を受けた男性は、大別して下記のふたとおりの道を歩む。
I.母親への恨み、憎しみを抱きつづけ、それを女性全般に投影してしまう。それがレイプ願望につながる。こちらのブログでも書いたように、「憎しみとは、愛情から生まれる執着感情」である。
II.「ママ、ボクいい子にしてるから、もっとボクのことを愛してよ」と、母親にとって「いい子」を演じつづけ、身体的な成長(=年齢)と精神的な成長とのあいだに乖離を起こす。その乖離をレイプ願望という歪んだかたちで埋めようとする
III.心理的離乳(青年前期に、内面的な独立の要求が強くなり、両親への心理的な依存を断ち切る行為。反抗期を伴うが、人の成長過程において避けては通れない重要な過程である)の遅延を起こす。家庭内暴力引きこもりも、これに起因していることが多い

【仮説2】母親から過度な保護、期待を受けて育った可能性
過保護、過干渉、過度な期待は、虐待と表裏一体をなすものである。結果は、【仮説1】と同様の道を歩むことになる。

次に、インナーマザーの存在からすこし離れた仮説を立てる。

【仮説3】女性・女の子から、性的に傷つく言葉や行動をとられたことがある可能性。もしくはそういった言葉や行動をとられるのではないかという恐怖に駆られている可能性
小中学生くらいまでは、男の子よりも女の子の方が成長が早く、女の子が男の子をいじめるといった光景も珍しくない。そのときに、非常に残酷な性的いじめが含まれていることも多い。それをやはり女性全般に投影し、無意識下の復讐として、女性を暴力でねじふせようとする
また女性とのセックスで、身体的・技術的・機能的なこと、持続時間の不満などに指摘を受けた(わたしはセックスにこれらは関係ないという派だが)、もしくは指摘を受けるのではないかという思い込みの恐怖感により、女性に対し、力で抑えつけて有無を言わせまいとする。

【仮説4】アダルトビデオやポルノの影響
これらは、あくまでも仮説1~3のいずれかに後押しされるものと考える(つまり、すでにレイプ願望が存在するがゆえに、その類のAVに興奮を覚える)が、AVやポルノによって、レイプ願望はより高められる。
ちなみに『AV産業~一兆円市場のメカニズム』(いのうえせつこ著)によれば、新人の女優などに迫真に迫る演技を求めるため、レイプモノのAVでは、本当に契約外のレイプ行為をする場合もあるという。

以上のように、レイプ加害男性の心理や背景を分析したからといって、彼らを擁護するつもりは毛頭ない。

ただ、加害者あるいは加害者予備軍の彼ら、そして彼らを取り巻く人々が、これらを自己を省みるヒントとし、行動を人間としての理性によって自粛して、これ以上この悪しき犯罪の被害者が増えることを防げればと願っている。

【関連記事】
「SEX-Therapy【セックスセラピー】」
「レイプ被害女性の心理(1)」
「レイプ被害女性の心理(2)」
「レイプ被害女性の心理(3)」

レイプ被害者・被害児の心理(4)~家族の受け止め方
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「被害者が出てからでは遅い。迅速かつ的確な取り組みを! 幼児ポルノおとり書類送検の先にあるもの<子ども条例初適用:無職の男を書類送検 奈良県警」
「本当に「健全」な男女の「性のあり方」とは?<風俗案内所規制の条例案・警視庁」

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レイプ被害に遭った女性たちへ

強姦の被害に遭った女性の心理については、レイプ被害女性の心理(1)(2)(3)と三話に渡り連載してきましたが、まだまだこれではとっさの被害に遭ったばかりの女性への有効な情報提供にはなっていないと、筆を執ります。

強姦の被害に遭ったとき、あなたは苦痛などという言葉では済まされない思い、状態に陥ると思います。それは当然のことだと思います。

まず、決してしないでほしいのは“自分を責めること”あなたに非などないのです。決してあなたには微塵の非もないのです。憎むべきは、あくまでも犯人であることを見失わないでください。

そして、できれば泣き寝入りはしないで……。
病院に行くこと。警察に届け出ること。裁判を起こすこと。とても怖いことだと思います。
病院の内診台にのぼることは、事件を想起させるかもしれません。
また通常、強姦の被害について、被害者尋問には婦人警官があたります。しかし、婦人警官のなかにも無神経な人間はいます。
さらに裁判では、加害者が女性の弁護士をつけ、あたかも被害者にも非があるかのように表現し、精神的な圧迫をかけてくる場合もあります。
そして、あなたの遭ったおぞましい被害は「婦女暴行」「乱暴」などといった軽い言葉で語られ、被害者感情を麻痺させるようなことも起きます。

こういったセカンド・レイプに耐えていくことを、あなたに強要したくはありません。その辛さをわたしは知っているから。

だけど、そんな人でなしの犯人のために、あなたが負けてしまうこと、一生を棒に振ってしまうことは、もっともっと辛いことなのです。

強姦のような心の深い深い傷を修復するための第一歩は、事実と真っ向から向き合うことです。
それをセカンド・レイプへの恐怖で阻害され、傷を引きずったまま生きていかなければならないなんて、あなたにとって、口惜しくてならないことなのです。

わたしは自分の被害経験を認識したときに思いました。
「どうして殺してくれなかったの?!」と。
「8歳の少女を殺すことなんて、他愛もないことだったはずなのに、なぜ生かしておいたのか。こんなおぞましい記憶とともに生きていかなければならないのなら、いっそ殺してくれていた方がよかった
おなじく、強姦の被害に遭った友人も、同様のことを言っていました。

でも生きていたからこそ、いまこうして声を上げて訴えることのできるわたしがいるのです。
逆に言えば、この許されざる極悪犯罪に対し、声を上げられるのは、わたしやあなたのような被害者しかいないと言っても過言ではないのです。

怖いでしょう。辛いでしょう。痛いほどよくわかります。

だからこそ、負けないでほしい――そう願うのです。

【すこしでも参考になれば……】
性暴力被害回復への手がかり
サバイバーズハンドブック

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レイプ被害女性の心理(3)

レイプの被害を受けた女性が、大別してふたとおりの道を歩むことは前述した

ここでは、後者の
②男性に依存、執着し、性的逸脱行為に耽溺する。自己を貶めていくことで、受けた行為とありのままの自分自身との均衡を、無意識下ではかろうとしてしまうについて、話していきたいと思う。

【ケースA】わたしの友人で、18歳のときに集団レイプの被害に遭い、妊娠、堕胎。婦人警官が彼女に言い放った一言は極めて許しがたいものである――「セックスははじめてだったんですか?」「……いえ」「よかったじゃない、はじめてなのにレイプされる子もいるのよ」
彼女は幼いころから優秀な女性だったが、中学校で不登校となり、わたしと大検で再会する。18歳当時、彼女は大検を取得して、ホテルウーマンの専門学生だった。卒業後、一度、地元のテレビ放送局の受付に就職するものの、退職。
以降の転落ぶりは、見ていられないほどであった。
裁判費用を稼ぐという名目でホステスとして働きはじめ、拒食、嘔吐、醜形恐怖からのリストカットがやめられない。
彼女の幼いころの記憶で鮮烈に残っているのは、父親が母親に「あいつ(彼女のこと)が男の子だったら!」と言っていたことだという。
自らの「女性性」を模索、渇望し、男性を次々と変え、また自らの容姿への異常なこだわりがやめられない。

【ケースB】わたし自身のことである。8歳のときに、車で連れ去られ、性犯罪の被害に遭う。当時、自分の身に起きたことがなんであったかは認識できなかったものの、なんとなく「お父さんとお母さんには言ってはいけないことなんだ。誰にも言ってはいけないことなんだ」と、記憶の奥にしまいこむ。両親はいまだにこのことを知らない。
以降はすべて21歳になって認識したことだが、事件以降、わたしは自らの髪の毛をむしりとり、側頭部に禿をつくっていた。髪は女性性を象徴するものと考える。
はじめての恋人とのセックスは、まわりより早く14歳のとき。出血しなかったことを不信がる彼に「個人差があるから」。彼との交際は、父親の不倫発覚と重なり、母親から常軌を逸するほどの反対を受ける。その反対ぶりは、母親対娘というよりも、女性対女性のいがみあいに近いものであった。
恋人とのセックス中、頭のなかでなにか信号が点滅するような感覚を覚えつづけたが、ひたすら目をつぶったまま生きてきた。
中学校で不登校がはじまり、16歳のときには拒食、嘔吐から神経症との診断を受け、精神科に入院。退院後の荒廃ぶりは悲惨で、両手のひらいっぱいの睡眠薬で自殺未遂を起こし、特別進学クラスで入っていた高校を中退したのちに、テレクラにナンパ車、売春にも手を染める。昼夜逆転生活。太陽の光が怖い。醜形恐怖、容姿への異常なこだわり。
中学校のころから、途切れることなく彼氏はいたが、それでもスカトロオヤジに身体を触らせたり、自分の父よりも年配の男性とセックスをして金をもらう。その金は見ていたくもないものなので、手にするなり瞬時に使い切ってしまう。「大人の男のひと」全般に8歳の事件時の犯人像を投影させ、無意識下に復讐を働こうとしたものと考えられる。16歳にアナルセックスを強要したり、バイブレーターを突っ込んでいた彼らは楽しかったのだろうか。
恋人には、童貞もしくは風俗狂いのほぼ素人童貞ばかりを選んできた。愛情を確かめる術は、自分に金をどれだけ使ってくれるか。浮気の猜疑心に苛まれ、意にそぐわないことがあると暴れ、暴力を振るう。
短大卒業時に妊娠しており、紆余曲折を経て、ようやく入籍するも、23歳で離婚。娘の出産は、わたしに女性としての自信を取り戻させてくれたが、離婚後、親権・監護養育権とともに元夫のもとへ。
16~18歳当時の性的逸脱行為や薬物依存は断ち切ったが、10年後のいま、破綻が生じている。重度の鬱病、パニック障害、解離性人格障害。

レイプ被害女性の歩む道は、このように大別してふたとおりあるが、そのどちらが悲惨であるかの重みは変わらない。

確実な人格破壊であり、心理的な子宮破壊でもある、この悪しき犯罪を、わたしは断固として許さない。加害者の人権保護論者からの糾弾を承知の上で、極論すれば、再犯性の非常に高いこの犯罪に極刑が適用されないというならば、陰茎と陰嚢の切断もしくはロボトミー手術のような対策を以ってしても余りあると思っている。

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レイプ被害者・被害児の心理(4)~家族の受け止め方

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レイプ被害女性の心理(2)

レイプ女性の心理については前述した
わたしが特に強調したかったのは、「性犯罪とは、確実な人格破壊である。ジェンダー・アイデンティティの確立に障害を受けた彼女たちは、心理的に子宮を切除されたも同然の状態なのだ。」という点である。

前述のとおり、レイプ被害女性の歩む道としては、大別してふたとおりある。
①男性恐怖に陥り、男性と恋愛関係が結べなくなる。恋愛関係を結んだとしても、セックスへの恐怖が拭えない
②男性に依存、執着し、性的逸脱行為に耽溺する。自己を貶めていくことで、受けた行為とありのままの自分自身との均衡を、無意識下ではかろうとしてしまう

わたしは、この両パターンを見てきた。また②はわたし自身も体験したことである。

まず、①について。

【ケースA】わたしの同級生で、今年28歳。3歳のときに、近所の中学生の男に「気持ちいいことしてあげるからおいで」と誘われ、陰部を触られる。その後、意味もわからず、それが癖になっていた彼女に、なにも知らない母親は「やめなさい」と諭す。
彼女は、小学生・中学生になってからも、加害者に怯えていた。「あのお兄ちゃんだ」
過剰な自意識が阻害要因となり、男性と恋愛関係を結べない。

【ケースB】これは、わたしの男友だちから相談を受けたのだが、彼女がレイプ被害者であった。インターネットを通じて、わたしの友人と知り合い、恋愛関係を結ぶも、セックスとなるとフラッシュバックにより、怯えて泣き出してしまい、ことに至ることができない。
わたしの経験上でも、レイプ被害者の彼氏から相談を受けることは稀。彼の「セックスの楽しさを伝えたい」という思いに、決して焦らず、まずは軽いセクシャルコンタクトから、徐々に彼女のペースに合わせてあげるようアドバイス。

【ケースC】インターネットのレイプ被害者の会で知り合った女性。やはり男性恐怖に陥っており、怖いものには無理に慣れる必要性はないとアドバイス。

どうだろうか。
「性犯罪は、被害者の心に大きな障害を残す。障害。そう称して憚らないだけの決定的な深手だ。」とわたしが訴える意味が、すこしは伝わっただろうか。

次回は②のケースについて、実体験を交えながら話したいと思う。

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